始まりは一夜の出会いから
昼も終わって終業時間までうじうじ考えていたら、会うのを延期しないかという連絡を出来なかった。
この気持ちのまま会うのは気まずい。
勝手に目撃してしまって、自信を喪失しただけなんだけど、今からドタキャンは失礼だよね。
恐る恐るスマホを見ると《先にお店にいます!》と連絡が来ていた。
行くしかないかと腹を括って、メイクを直していつものお店へと向かう事にした。
お店まで着いていると聞けば、もう行かないなんて選択できるはずがない。
憂鬱なのに、それでも会えると思ったら会いたいって気持ちにもちゃんとなれるの、本当恋の魔法は偉大だと思う。
─────────︎︎☁︎︎*.
今回は個室のお店に、佐々木さんの名前で入って席に通される。
「あ、お疲れ様です!」
相変わらず爽やかで明るい笑顔を見せられ、仕事で疲れた心にその笑顔は沁みる。
「お疲れ様、早かったんだね」
秋も終わりかけのこの時期は寒くて、それでも中は温かいから来ていたコートを脱いで、畳んでそのまま空いている座席の所に置いた。
「今日は打ち合わせで少しだけ遠出だったのでそのまま直帰になって」
そう話をしながらお店の注文パネルをこちらに渡してくる。
あの女の人と一緒だったのかな。会社が近くだと見かける事も少なくないけど、あんな綺麗な人初めて見た。
飲み物と食べたいものを適当に頼んでタッチパネルを置き台に戻す。
「遠出なら大変だったんじゃない?」
「いえいえ、それが有咲さんに会えるって思ったら絶好調で!」
そう言って笑ってくれる新くんは可愛らしい。
こんなに可愛らしく弟でわんこみたいな所もあるのに、ふと真面目な時は大人っぽくて格好良い所も沢山あって。こんな男性を周りの女性が放っておくわけが無い。
彼女になったからって全く安心なんて、きっと一生かかっても無理な気がする。
今日のお昼の綺麗な女性も、きっと新くんの事…。
この気持ちのまま会うのは気まずい。
勝手に目撃してしまって、自信を喪失しただけなんだけど、今からドタキャンは失礼だよね。
恐る恐るスマホを見ると《先にお店にいます!》と連絡が来ていた。
行くしかないかと腹を括って、メイクを直していつものお店へと向かう事にした。
お店まで着いていると聞けば、もう行かないなんて選択できるはずがない。
憂鬱なのに、それでも会えると思ったら会いたいって気持ちにもちゃんとなれるの、本当恋の魔法は偉大だと思う。
─────────︎︎☁︎︎*.
今回は個室のお店に、佐々木さんの名前で入って席に通される。
「あ、お疲れ様です!」
相変わらず爽やかで明るい笑顔を見せられ、仕事で疲れた心にその笑顔は沁みる。
「お疲れ様、早かったんだね」
秋も終わりかけのこの時期は寒くて、それでも中は温かいから来ていたコートを脱いで、畳んでそのまま空いている座席の所に置いた。
「今日は打ち合わせで少しだけ遠出だったのでそのまま直帰になって」
そう話をしながらお店の注文パネルをこちらに渡してくる。
あの女の人と一緒だったのかな。会社が近くだと見かける事も少なくないけど、あんな綺麗な人初めて見た。
飲み物と食べたいものを適当に頼んでタッチパネルを置き台に戻す。
「遠出なら大変だったんじゃない?」
「いえいえ、それが有咲さんに会えるって思ったら絶好調で!」
そう言って笑ってくれる新くんは可愛らしい。
こんなに可愛らしく弟でわんこみたいな所もあるのに、ふと真面目な時は大人っぽくて格好良い所も沢山あって。こんな男性を周りの女性が放っておくわけが無い。
彼女になったからって全く安心なんて、きっと一生かかっても無理な気がする。
今日のお昼の綺麗な女性も、きっと新くんの事…。