大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)
俺が由乃にド直球の愛で執着し始めたのは、1ヶ月前からだった。

そう、由乃が、学校に来なくなってしまってすぐのことだったのだ。

その噂もすぐに広まり、由乃がもしも学校に来ていたら、気持ちがバレていたことだろう。

当時の俺は、俗に言う、王子様スマイルが、ずっと顔に張り付いていて、家は一人暮らしだから、気をわなくていいけれど、温度差が大きかった。

染み付いた重たい負の感情ばかりの空間は居心地が良いとも言えなかった。

そんなある時、ある2年生の一人の少女が、学校に来なくなったときいた。

たまたま通り道だったので、なんとなくその家を見ながら自転車で通り過ぎただけだったのだけれど、その時の2階の窓から見えた彼女の気持ち良さそうな顔が脳裏に焼き付いて離れなくなった。

本当に素敵な笑顔だった。

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