僕と影~生首に出会う
11.秘薬
「なんの音だ?」
父さんが二階を見上げた。
「ら、ランドセルが落ちちゃったのかも。見てくるよ」
食べかけのトーストを置いて、二階に駆け上がった。
僕の部屋に戻ると、窓に子猫のメトロが張り付いていて、生首が机とベッドの間に落ちていた。
「大丈夫ですか?」
「かたじけない。貴殿への借りが増える一方で申し訳なく思う」
「俺にも申し訳無さそうにしてくれ」
影が嫌そうにしながら風呂敷で生首を覆ってから持ち上げた。
「飯食ってる途中だったのに」
僕はその間に窓からメトロを入れた。
メトロはびしょびしょで震えていて、首に包みがくくられている。
包みを影に預けてから、僕はメトロを抱えて一階に戻った。
「窓にメトロが張り付いてたよ」
「そんな音だったかな」
「キャットハウスに行きそこねたのかしら。晴れるまでいい子にしてなさいな」
母さんはメトロを受け取ると風呂に向かう。
風呂から響くメトロの悲鳴を聞きながら、僕と影は残りの朝ごはんを食べ終えた。
部屋に戻ると生首は床のクッションで転がってあくびをしていた。
「メトロが持ってきたのは『縁を可視化する薬』だな」
影がぬるっと起き上がって、小瓶を振った。
父さんが二階を見上げた。
「ら、ランドセルが落ちちゃったのかも。見てくるよ」
食べかけのトーストを置いて、二階に駆け上がった。
僕の部屋に戻ると、窓に子猫のメトロが張り付いていて、生首が机とベッドの間に落ちていた。
「大丈夫ですか?」
「かたじけない。貴殿への借りが増える一方で申し訳なく思う」
「俺にも申し訳無さそうにしてくれ」
影が嫌そうにしながら風呂敷で生首を覆ってから持ち上げた。
「飯食ってる途中だったのに」
僕はその間に窓からメトロを入れた。
メトロはびしょびしょで震えていて、首に包みがくくられている。
包みを影に預けてから、僕はメトロを抱えて一階に戻った。
「窓にメトロが張り付いてたよ」
「そんな音だったかな」
「キャットハウスに行きそこねたのかしら。晴れるまでいい子にしてなさいな」
母さんはメトロを受け取ると風呂に向かう。
風呂から響くメトロの悲鳴を聞きながら、僕と影は残りの朝ごはんを食べ終えた。
部屋に戻ると生首は床のクッションで転がってあくびをしていた。
「メトロが持ってきたのは『縁を可視化する薬』だな」
影がぬるっと起き上がって、小瓶を振った。