僕と影~生首に出会う
10.嵐
朝起きたら台風だった。
「大荒れでござるなあ」
「そうだな」
影は眠そうだ。一晩中、生首が変なことをしないか見張っていたらしい。
ああ、だから僕が宿題をしてる間に寝てたんだ。夜に備えて。
「生首どうしよう」
学校に持って行きたくない。かといって、置いておいて母さんが見つけたら大惨事だ。
「この天気なら学校は休みじゃねえかな。確認しに行こうぜ」
「そうだね。おとなしくしてて」
窓の外を眺める生首に声をかけて一階に降りた。
父さんが朝ごはんを食べていて、母さんはトースターからパンを取り出したところだった。
「おはよう。今日、学校ありそう?」
「今のところ連絡は無いけど怪しいわね。電車が止まったみたいだから」
「なら休みじゃないか? 俺も今日は在宅にする」
「お昼ごはんが三人分必要になっちゃったわねえ」
母さんはトーストにハムエッグを載せて僕に差し出した。
影はさっそくハムエッグトーストの影をかじっている。
外は大荒れで、庭木が大きくしなっていた。
テレビでも似たような景色を流していて、「命大事に」「逃げて」と赤字で表示されている。
メブキさんとメトロは大丈夫だろうか。
地域猫用のキャットハウスにちゃんと入ってくれてるといいのだけど。
猫又のメブキさんには狭いらしくて、入りたがらないのだ。
母さんのスマホが震えた。
「あ、やっぱり休みだって。自習をしっかりしてくださいって」
「わかった」
その途端、二階からどさっと音がして、影が小さく「あちゃー」と呟いた。
「大荒れでござるなあ」
「そうだな」
影は眠そうだ。一晩中、生首が変なことをしないか見張っていたらしい。
ああ、だから僕が宿題をしてる間に寝てたんだ。夜に備えて。
「生首どうしよう」
学校に持って行きたくない。かといって、置いておいて母さんが見つけたら大惨事だ。
「この天気なら学校は休みじゃねえかな。確認しに行こうぜ」
「そうだね。おとなしくしてて」
窓の外を眺める生首に声をかけて一階に降りた。
父さんが朝ごはんを食べていて、母さんはトースターからパンを取り出したところだった。
「おはよう。今日、学校ありそう?」
「今のところ連絡は無いけど怪しいわね。電車が止まったみたいだから」
「なら休みじゃないか? 俺も今日は在宅にする」
「お昼ごはんが三人分必要になっちゃったわねえ」
母さんはトーストにハムエッグを載せて僕に差し出した。
影はさっそくハムエッグトーストの影をかじっている。
外は大荒れで、庭木が大きくしなっていた。
テレビでも似たような景色を流していて、「命大事に」「逃げて」と赤字で表示されている。
メブキさんとメトロは大丈夫だろうか。
地域猫用のキャットハウスにちゃんと入ってくれてるといいのだけど。
猫又のメブキさんには狭いらしくて、入りたがらないのだ。
母さんのスマホが震えた。
「あ、やっぱり休みだって。自習をしっかりしてくださいって」
「わかった」
その途端、二階からどさっと音がして、影が小さく「あちゃー」と呟いた。