「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】
「……ねぇ、レイチェル」

パラレルワールドの八咫烏……いや、今はレイチェルか。僕は、レイチェルに話しかける。

『はい。何でしょうか?』

「そっちの世界の、いずなが化身のあの呪具は……どんな効果なの?ラウルが今持ってるのが、そっちの世界での、いずなが化身の呪具なんだよね?」

『……その呪具の効果は、魔力を増大させる、ですね。いずなは、ノエルさんを取り込んで暴走している……ノエルさんがいずなを従えている、というよりは、いずながノエルさんを操っている……という表現の方が正しいかもしれませんね』

「……ねぇ。それはさ、解呪の笛は効くの?」

僕が問いかけると、レイチェルは『解呪の笛?』と首を傾げた。

「解呪の笛は、僕の持つこれのことだよ。その名の通り、一時的に呪いを解くことの出来る笛なんだ」

ティムは、いつも持ち歩いているショルダーバッグから、解呪の笛を取り出しながら説明をする。

『……どうでしょうね。試してみないと、分からないです』

「……そっか……」

僕がそう言った時だった。再び僕らの目の前に、いずなとノエルさんが姿を現した。

それと同時に、僕らを囲むようにモンスターが現れる。

『さて、時間切れです。あなた方には、消えて頂きましょうか。そして、世界を壊し……僕だけの理想の世界を作りたいと思います!』
< 36 / 42 >

この作品をシェア

pagetop