家族に裏切られ全てを奪われた私は、辺境地に住む強くて心優しい彼に出逢い、沢山の愛と優しさに触れながら失ったモノを取り戻す
「大丈夫か?」
祈りを捧げ終わった市民たちがそれぞれ散っていく中、俯き黙ったままのエリスにギルバートが声を掛けた。
「大丈夫です。初めはその、私の身代わりに殺されてしまったであろうメイドさんには申し訳無いという思いでいっぱいで……どう償えばいいのかと自責の念に苛まれていたのですが、その一方でシューベルトたちに加担していたのだと思うと心の底から彼女に申し訳ないとも思えず……とにかく複雑な心境でした」
「身代わりになった事は不憫だと思うが、情けをかける必要は無い」
「そうですよね。それに、シューベルトたちを久しぶりに見て、今はもう、怒りと憎しみの感情しか出てきません」
「それでいい。復讐をすると決めたのなら、相手に情けをかけるなど無駄な感情だ。自分の幸せだけを考えろ」
「……はい」
「さてと、ひとまず宿に戻って、少し休んだら港へ向かおう。次は港でルビナ国の女王たちがいつどの船に乗るかを探りに行く。同じ船に乗らなくては意味が無いからな」
「そうですね」
エリスはギルバートに復讐を誓いながらもどこか乗り気になれていなかった。
心優しい彼女だからこそ、復讐なんてすべきでは無いという迷いが心の奥底にあったのだ。
けれど、今日の葬儀を見て、その迷いは消え去った。
悲しむ素振りをしていただけで、心の底から悲しんでいない事が表情ですぐに分かったから。
自分の味方は、ギルバート一人だけ。
彼が居れば、彼さえ居てくれれば大丈夫。
彼を信じていれば、必ず上手くいく。
そう改めて感じられたエリスは迷いを全て捨て去ると、優しく頼れるギルバートと共に必ず自分を陥れた奴らに復讐してやると心に誓いを立てた。
祈りを捧げ終わった市民たちがそれぞれ散っていく中、俯き黙ったままのエリスにギルバートが声を掛けた。
「大丈夫です。初めはその、私の身代わりに殺されてしまったであろうメイドさんには申し訳無いという思いでいっぱいで……どう償えばいいのかと自責の念に苛まれていたのですが、その一方でシューベルトたちに加担していたのだと思うと心の底から彼女に申し訳ないとも思えず……とにかく複雑な心境でした」
「身代わりになった事は不憫だと思うが、情けをかける必要は無い」
「そうですよね。それに、シューベルトたちを久しぶりに見て、今はもう、怒りと憎しみの感情しか出てきません」
「それでいい。復讐をすると決めたのなら、相手に情けをかけるなど無駄な感情だ。自分の幸せだけを考えろ」
「……はい」
「さてと、ひとまず宿に戻って、少し休んだら港へ向かおう。次は港でルビナ国の女王たちがいつどの船に乗るかを探りに行く。同じ船に乗らなくては意味が無いからな」
「そうですね」
エリスはギルバートに復讐を誓いながらもどこか乗り気になれていなかった。
心優しい彼女だからこそ、復讐なんてすべきでは無いという迷いが心の奥底にあったのだ。
けれど、今日の葬儀を見て、その迷いは消え去った。
悲しむ素振りをしていただけで、心の底から悲しんでいない事が表情ですぐに分かったから。
自分の味方は、ギルバート一人だけ。
彼が居れば、彼さえ居てくれれば大丈夫。
彼を信じていれば、必ず上手くいく。
そう改めて感じられたエリスは迷いを全て捨て去ると、優しく頼れるギルバートと共に必ず自分を陥れた奴らに復讐してやると心に誓いを立てた。