奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「エリュシア様、あなたは何を望んでいるのです……?」
「母の敵討ちを」
エリュシアの目には、決意の色がある。トーマスは、それに気づいたようだった。
膝の上で、ぐっと拳を握りしめる。
「協力しましょう」
そう言ったものの、この場になぜディーデリックがいるのかまでは理解できていない様子だ。
足を組み直したディーデリックは、改めてトーマスに向き直った。
「さて、ここから先は俺の話だ。エリュシア王女と同じことを言おう。関わるつもりがなければ、聞かなくていい――こちらの話も危険だ」
今度は、一瞬ためらった。膝の上で握りしめた拳を開き、そしてもう一度閉じる。
「お聞きしましょう」
隣に座っているディーデリックとエリュシアは、顔を見合わせる。それだけで、大人達は二人の間に絆があるのを見抜いたようだった。
その絆が、いつ、どこで、どのように結ばれたのかまではわからないようだったけれど。
「俺は、父を皇帝の座から引きずりおろそうと思っている」
「皇太子殿下。本当にそれでよろしいのですか?」
「母の敵討ちを」
エリュシアの目には、決意の色がある。トーマスは、それに気づいたようだった。
膝の上で、ぐっと拳を握りしめる。
「協力しましょう」
そう言ったものの、この場になぜディーデリックがいるのかまでは理解できていない様子だ。
足を組み直したディーデリックは、改めてトーマスに向き直った。
「さて、ここから先は俺の話だ。エリュシア王女と同じことを言おう。関わるつもりがなければ、聞かなくていい――こちらの話も危険だ」
今度は、一瞬ためらった。膝の上で握りしめた拳を開き、そしてもう一度閉じる。
「お聞きしましょう」
隣に座っているディーデリックとエリュシアは、顔を見合わせる。それだけで、大人達は二人の間に絆があるのを見抜いたようだった。
その絆が、いつ、どこで、どのように結ばれたのかまではわからないようだったけれど。
「俺は、父を皇帝の座から引きずりおろそうと思っている」
「皇太子殿下。本当にそれでよろしいのですか?」