奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
 つまり、シャリーンの口からうまく自白を引き出せというのだろう。これまたシャリーンの協力を仰ぐことになりそうだ。

(……それにしてもトーマスさんってば)

 これだけドミニクを引き付けておければ上々だと思っていたら、トーマスはさらに屋敷に連れていくことでもう少し時間を稼ぐらしい。

「エリア、お前も設計図を片付けたら一緒に来なさい。今日は、屋敷で夕食をご馳走しよう」
「ありがとうございます、トーマスさん!」

 こうして、トーマスとの仲が良好であることも見せつけておく。
 こちらの仕事はやりきった。ディーデリックが、うまく証拠を見つけ出してくれればいいけれど。
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