奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
そういえば、父は、エリュシアが死を選ぶほど追い詰められた――完全な芝居ではあるが――ことに責任を感じたのだろうか。
新しいドレスを用意してくれると言ったけれど、『トーマスからの献上品で充分だから』と断った。
実際は魔道具をトーマスに売ってもらい、その代金で購入したものだが、そんなこと家族には関係ない。
トーマスからの献上品ということにして、エリュシアの用意したドレスが離宮に何着も運び込まれている。
「それにしても、そのドレスどうしたのよ? お前のような身分の者が用意できるドレスではないはずだわ」
さすが王女というべきだろうか。
エリュシアのドレスは、一見『王女として最低限の格式を備えたドレス』だが、ただのドレスではないことをザフィーラは鋭く見抜いていた。
師であるシャリーンも、エリュシアを手元から離すにあたり、いろいろと準備をしてくれた。
今着ているドレスは、シャリーンが用意してくれた魔道具により、上品な輝きを放つよう加工されている。
そこに、守りの魔術をかけた小さな魔宝石を縫いこむことで、ドレスそのものが魔道具になっている。
新しいドレスを用意してくれると言ったけれど、『トーマスからの献上品で充分だから』と断った。
実際は魔道具をトーマスに売ってもらい、その代金で購入したものだが、そんなこと家族には関係ない。
トーマスからの献上品ということにして、エリュシアの用意したドレスが離宮に何着も運び込まれている。
「それにしても、そのドレスどうしたのよ? お前のような身分の者が用意できるドレスではないはずだわ」
さすが王女というべきだろうか。
エリュシアのドレスは、一見『王女として最低限の格式を備えたドレス』だが、ただのドレスではないことをザフィーラは鋭く見抜いていた。
師であるシャリーンも、エリュシアを手元から離すにあたり、いろいろと準備をしてくれた。
今着ているドレスは、シャリーンが用意してくれた魔道具により、上品な輝きを放つよう加工されている。
そこに、守りの魔術をかけた小さな魔宝石を縫いこむことで、ドレスそのものが魔道具になっている。