奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
もちろんディーデリックはエリュシアが誰の弟子なのか知っている。だが、『エリア』とは初対面を装っているので、この質問が出るのは当然のことだ。
「私は、クラニウス王国育ちで、魔道具師だった母が師匠でした。母は、シャリーンという魔道具師の弟子だったと聞いています」
「シャリーン……? 女性か?」
「ええ。同性の方がいいと母は考えたそうです」
エリュシアの言葉を聞いたディーデリックは、腕を組んで天井を見上げた。もちろん、これも演技。
「もしかして、元宮廷魔道具師で、今は魔道具師ギルド長となっているシャリーンか?」
「……さあ。母はもう亡くなっていますので……」
エリュシアは首を傾げた。
「トーマス。よければ、俺の方でシャリーンに連絡を取ってみようと思う」
宮廷に調べを入れるにあたり、シャリーンの協力は必要となる。
それに、彼女から元同僚であるドミニク――現在の宮廷魔道具師長である男性だ――に話を通してもらえたら、皇帝が使っている魔道具について調べられるかもしれない。
いずれにしても、『エリア』としてはシャリーンに一度会っておきたいところだ。
「よろしいのですか?」
「私は、クラニウス王国育ちで、魔道具師だった母が師匠でした。母は、シャリーンという魔道具師の弟子だったと聞いています」
「シャリーン……? 女性か?」
「ええ。同性の方がいいと母は考えたそうです」
エリュシアの言葉を聞いたディーデリックは、腕を組んで天井を見上げた。もちろん、これも演技。
「もしかして、元宮廷魔道具師で、今は魔道具師ギルド長となっているシャリーンか?」
「……さあ。母はもう亡くなっていますので……」
エリュシアは首を傾げた。
「トーマス。よければ、俺の方でシャリーンに連絡を取ってみようと思う」
宮廷に調べを入れるにあたり、シャリーンの協力は必要となる。
それに、彼女から元同僚であるドミニク――現在の宮廷魔道具師長である男性だ――に話を通してもらえたら、皇帝が使っている魔道具について調べられるかもしれない。
いずれにしても、『エリア』としてはシャリーンに一度会っておきたいところだ。
「よろしいのですか?」