あのころの私に見せたい今
 その後の大学受験はそんなに苦労することなく中の上くらいのところに入った。

 大学では軽音部だ。毎日使っていたプレイリストを演奏するんだ、そう意気込んでいた。パートはギター。幸いピアノをずっと習っていたから、押さえる練習はキツかったけど、それなりに音を鳴らせるようになるまではそう長くはかからなかった。

 バンドメンバーはみんな女の子で、見た目はみんなバラバラだったけど、なんだかすごく合う人たちだった。周りの女子バンドが続々と揉める中、わたしたちは最後まで何の問題もなくゆるくまったりと、なんなら今でも仲良しだ。


 そんな軽音部にいた私は、今思えばひどかった。

 そんなにブスではないけど美人ではない私は、なんとなくモテた。同級生も先輩も付き合ったり、付き合ってなかったりした。

 1人だけ、本当にただの友達の男の先輩がいた。その人は自信家で友達が多くて酒が強い。ちょっと面倒だけど、いつでも友達として味方で居てくれる人だ。だれとも付き合ってない時期はその人と飲みまくった。
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