恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
震えそうになる指を膝の上で握りしめ、どう返事をすれば侯爵様を困らせないだろうか考える。だけど正解を導きだせず、口を閉ざした。
俯くと、握りしめた拳の上に熱い雫がぽたぽたと落ちた。すると、スカーレットお姉様が「リリーはどうしたいの?」と優しく尋ねてくれた。
少しだけ顔をあげると、お姉様と侯爵様がそろって心配そうに私を見ていた。
「貴女が望むのであれば、同意をしても良いでしょう。でも、報復を与えることも出来るのよ」
「……報復?」
「あの二人は、お父様のウォード家だけでなく、ロスリーヴ家に泥を塗ったのですよ。旦那様に口添えをしてもらおうなどと、何て浅はかな! 何よりも、お互い愛し合っているからなどと、子どもの理由が許されるわけありません」
俯くと、握りしめた拳の上に熱い雫がぽたぽたと落ちた。すると、スカーレットお姉様が「リリーはどうしたいの?」と優しく尋ねてくれた。
少しだけ顔をあげると、お姉様と侯爵様がそろって心配そうに私を見ていた。
「貴女が望むのであれば、同意をしても良いでしょう。でも、報復を与えることも出来るのよ」
「……報復?」
「あの二人は、お父様のウォード家だけでなく、ロスリーヴ家に泥を塗ったのですよ。旦那様に口添えをしてもらおうなどと、何て浅はかな! 何よりも、お互い愛し合っているからなどと、子どもの理由が許されるわけありません」