恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
 聞こえてくる脈動に意識を向ける。

 私の意識が熱い一本道に降り立った。ここを進めばきっと悪さをしている魔力に出会えるわ。
 気持ちを奮い立たせ、意識を走らせる。

 早く。一分一秒でも早くアルフレッドを癒さないと。

 目の前に白く輝く石が転がっていた。
 とても熱くて持てそうにないけど、私が触れた瞬間、それは霧散して暗闇に消えた。

 ほんの少し暗闇を漂う熱が引いたようだった。だけどまだ足りないわ。

 輝く石を拾っては砕くを繰り返すと、目の前に大きな岩が現れた。

「見つけたわ」

 これはさすがに手だけでは、どうしようもなさそうね。
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