飼い猫×モドリネコ
シャノ
『へぇ…あのコに私を見せつけたかったのね?』

トウヤ、今までこんなことしたことあった?

自分の”飼い猫”に他の女を見せつけるなんて。

今夜、あなたが私の好みの香水を着けてきたのはこのためでしょ?

それくらい気づくわよ。私に合わせるなんて殊勝なコトするのは、『私じゃない誰かを煽るため』だって。

今回はなりふり構ってられないの?よほどあのコを手放すのが惜しいのね。

大丈夫よ。こんな芝居なんかしなくても、あのコ、とっくに”飼い猫”に堕ちてるから。

気づいてないフリがぎこちないわ。少しくらい視線を近づけてあげたら?

あなた、最近あのコのこと放置気味でしょ?

あんなに物欲しそうなカオして…まるっきり2年前の私と同じ手口ね…。

え?どうしてわかるのかって?

わかるわけないでしょ、あのコとは今日初めて逢ったんだから。

ただの”勘”よ。

(元…”飼い猫”としての…ね……)

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