座敷牢令嬢は今日も謎を解く
「これくらいのことでそんなに褒めないでよ」
くすくすと笑って言うけれどトミは本当に関心しているようでさっきから目を輝かせてキヨの手元も見つめている。

「私、8歳の頃からここで働いているんです。だけど全然上達しなくて、先輩たちからもさじを投げられてしまって」
トミがうつむいて言う。
だからここへこさせられたのだろうということは、安易に想像できた。

キヨを座敷牢へと閉じ込めた彼らが、質のいい使用人をよこすとは思えない。
「それでもここにいさせてもらえていることを感謝してるんです」
トミの言葉にキヨは手を止めて顔を見つめた。
トミは唇を引き結んで眉間に深いシワを寄せている。
< 20 / 206 >

この作品をシェア

pagetop