座敷牢令嬢は今日も謎を解く
もう少ししゃべっていたかったのにと残念に思っていると、すぐにトミが戻ってきた。
そして格子の間に細い手を差し入れてくる。

「忘れていました! 私を呼ぶときにはこの鈴を鳴らしてください。私は離れの掃除をする係なので、たいてい近くにいます」
立ち上がって金色の鈴を受け取る。
手のひらにすっぽり収まるサイズだけれど、鳴らしてみると以外と大きな音がした。

なるほど、これならトミに聞こえそうだ。
それにしてもトミが離れの掃除係とは。
ここへ来るまでに汚れてしまった足袋を思い出して笑う。
「なにかおかしいこといいました?」
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