兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「私は何も…」
「本当に廉の高校時代にはご家族にはお世話になって…」
「私も廉さんが来ると嬉しかったですし、また会えると思っていなくて」
お母様はニコニコと笑顔で話を聞いてくれた。
「廉からは何かうちの事は聞いてる?」
「…?いえ、何も」
「そう、それなら廉から聞いた方がいいわね、でも1つだけ…私、後悔はしてないの、そして廉の事も可愛い…何か聞いた時にはそれだけ私が言ってたって憶えておいて」
「…は…い」
香穂理はよくわからなかったがとりあえず返事をした。
「結婚とかは考えてる?」
「廉さんとですか?」
「うん!」
「今は…勉強ですかね、あの素敵なマンションに住まわせてもらってるだけでも幸せなんです」
「そう…私は学生結婚もありだと思うわよ(笑)」
「学生…結婚?」
「うん、集中して勉強できるからね、香穂理ちゃんは1級が取れてからとか思うかも知れないけど相手が廉なら金銭的にも大丈夫だしね!」
「私…お金の為に廉さんと結婚しようとは思ってませんよ?」
「わかってるって、ただそういう道もあるって事、気にしないで」
「…はい」
「あっ、お兄ちゃん達が来たみたい、ちょっと行ってくるわね」
お母様は部屋を出ていった。
外から話し声がして、香穂理はすぐに立てるように正座をした。
襖が開くと廉さんのお父様が最初に入ってきた。
「おめでとうございます」
香穂理は立ち上がり頭を下げた。
「おめでとう、まあゆっくりしなさい」
「はい」
次に入ってきたのはお兄様と奥様、最後に廉さんが入ってきた。
頭を下げていると足をびっこをひいてるのと支える杖が見えた。
お兄様、足が悪い方なんだ。
香穂理は頭をあげて
「初めまして小澤香穂理と申します」
「初めまして渡瀬勝利(わたらせしょうり)です、隣は妻の有紗(ありさ)です」
「有紗です、2度目だね、ふふっ」
「はい」