金髪の妹が望んだ運命は黒髪の私に降り注いだ
「この子は、未来の聖女よ。」

祖母はそう言いながら私の頭をそっと撫で、まるで宝物を見るような眼差しで微笑んだ。

祖母自身も祈りの力が強く、かつて宮廷で名を知られた聖女だったと後から聞いた。

隔世遺伝というものなのだろう。

私はただ手を合わせただけで花を咲かせ、光を宿すのだと祖母は嬉しそうに語ってくれた。

「おばあちゃんもできる?」

幼い私は尋ねた。

「ええ、できるわ。アリアナ。あなたと同じよ。」

そう言って祖母は掌を見せ、指先に柔らかな光をともしてみせた。

私は目を丸くして、その光よりもずっと温かい祖母の手をぎゅっと握った。

祖母の手は、いつも土の匂いと陽だまりの温もりが混ざっていて、触れた瞬間に胸の奥がほどけるようだった。

私が咲かせた花を一緒に眺めながら、祖母は「きれいね」と何度も言ってくれた。

小さな肩にそっと触れてくれるその手が、私は何より好きだった。
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