さびしがりやの毒花
指先に鋭い痛み。
「うわ……やっちゃった」
ひとさし指にはしる赤い線。
じわっと滲んで、血の粒が浮きあがってきた。
ノートって意外と凶悪だよね……。
病気はめったにしないけど、こういう小さな怪我はしょっちゅうしてる。
つまり抜けてるってわけだ。
ポーチから絆創膏を一枚取り出し、指に巻きつける。
これでよし。
放課後の教室は騒がしく、他クラスの生徒が出たり入ったりを繰り返していた。
そのとき、スマホが光る。
───『会いたいよ。今日もダメ?』
藤間先輩からのメッセージ。
毎回通知が鳴るたびドキドキするのは先輩のせい。
素早くスワイプしてスマホをしまった。