不遇の伯爵令嬢、婚約破棄しましたが嫁ぎ先では幸せなので、どうぞお構いなく!
さてさて、私が隣国へと出発したころ元家族はなけなしの頭でなんとか部屋を借りて住むところは確保した。
しかし、大変なのはその後食べ物もそんなに買えないほどに手持ちが減ったことだろう。
働かずして、贅沢していたのだから働くという概念が無い一家はどうお金を得るかを考え始めた。
そして、なんとかローレル商会に行くも袖にされた。
関係ないから雇うつもりは無いと。
商会長で父親のゴメスにすらライリーンは会えなかったのだ。
レイゼロードもあの後コーネイル侯爵家に帰るとまとめられた荷物を持たされて追い出された。
「婚約者たる次期女伯爵を大切にせず、何も持たない異母妹に流れるなど愚の骨頂。今後は自力で生きると良い」そんな言葉と共に追い出され現在、一家と共にいる。
なんだかんだ子どものことは気にかけているレイゼロードは一家を支えるためにまずは働き口を探すことにした。
もはや平民だという意識を最初に持ったのは意外にもレイゼロードだった。
婿入りしなければ、騎士になるか文官になるしかないのだとずっと言われ続けていたが、どちらもあまり向いていなかった。
それでも、まだ少しだけ向いているので街の自警団に入ることにした。
剣だけは騎士になった次男の兄にも付いていけたから、そんな理由からだったが合っていたらしく順調になじんでいく。
そんな中でも次に諦めて生活に馴染み始めたのがオロレアンだった。
レイゼロードの口利きでなんとか自警団の事務官で雇ってもらい、二人の賃金でなんとか食費が賄えるようになった。
それでも、今までの暮らしとはかけ離れた質素な生活だが、それが平民の生活なのだ。
なかなかそれに付いていけなかったのがアレクシアだった、徐々にライリーンですら家事をこなしていくのに自分は妊婦だからと家のことすらしようとしない。
このままでは子どもが生まれても子どもの世話すらしないのでは?と危機感を持っているライリーンはアレクシアにきつめに告げる。
「私ですら、生まれたあなたの世話をして来たのよ。もうすぐ母親になるんだから家事が出来なきゃ生まれてきた子どもが育たず死ぬわよ!」
それでも、実際稼ぎは父とレイゼロードが居て、家事は母親のライリーンが居る。
なにも困らないアレクシアにはなかなか改善の兆しは訪れそうには無かった。
そんな一家の奮闘中だが、そこに最悪の知らせが入り込む。
それは街中で配られた号外。
「自然に愛された女伯爵、国を見捨てて隣国の辺境伯に嫁ぐ。ゴートダムは今後衰退するだろう」
そんな見出しの号外だ。
まさか、自分が用意していた縁談を女伯爵になったフィアラが実行するとはオロレアンは考えていなかった。
そしてフィアラが国を離れることが国の衰退に繋がるほどの重大事だということも。
そうしてせっかく流れ始めた一家の生活に暗雲が立ち上がり、平民になったというのに王宮へと呼び出される事態となる。
「元ビーレゼルン侯爵令息、オロレアンよ。そなたは国にとって大事な先代フランゼ女伯爵をないがしろにし、次期女伯爵へは親としての役割も果たさなかったと報告が上がっている。侯爵家の令息だから我が国においてのフランゼ家の重要性とフランゼ家の跡取り女児の大切さは学んでいると思ていたが、とんだうつけだったな。そなたと、その後妻と娘によって受けた我が国の損失は計り知れない。そして貴殿らの行いによってフランゼ女伯爵が国境を超えた今、ゴートダム王国は終わる。荒廃し作物の育たtぬ、水も流れぬ荒野へと変わるだろう。その責任を取るべくそなたらはこの王都から出ることを禁ずる。住人の居なくなるこの地でせいぜい育たぬ作物を育てながら頑張るがいい。女伯爵が国を出たなら早ければ一か月経たずに荒野となるだろうからな。ここで一生を送ることがそなたらへの罰となるだろう。そなたらには一滴たりとも精霊は味方せんからな」
話は終わりだと国王は言うと、王冠を置き王宮を去っていった。
この話でオロレアンはようやく思い出した。
フランゼ家の娘は精霊の愛しい子であること、その子が困らぬようにこの不毛の荒野のゴートダム王国を精霊が肥沃で実り豊かな大地に変えたこと。
娘が不幸であれば恩恵は授かれず、不作が続きついには荒野に戻ると言われていること。
そしてそんな愛しい子が国を捨てたら、精霊も国を見限り力は出さないので国の実りも肥沃の大地も昔の荒野に戻ること。
ゆめゆめ忘れるな、ゴートダム王国は実質フランゼ女伯爵のためにある国であるということをと散々言われてきていたがオロレアンは真剣に聞いていなかった。
だって、生まれてこの方ずっと豊かで困ったことなどなかったから。
困ることになってようやく思い出すも、すでに時遅しとはこのことであろうとうなだれるよりほかなかった。
しかし、大変なのはその後食べ物もそんなに買えないほどに手持ちが減ったことだろう。
働かずして、贅沢していたのだから働くという概念が無い一家はどうお金を得るかを考え始めた。
そして、なんとかローレル商会に行くも袖にされた。
関係ないから雇うつもりは無いと。
商会長で父親のゴメスにすらライリーンは会えなかったのだ。
レイゼロードもあの後コーネイル侯爵家に帰るとまとめられた荷物を持たされて追い出された。
「婚約者たる次期女伯爵を大切にせず、何も持たない異母妹に流れるなど愚の骨頂。今後は自力で生きると良い」そんな言葉と共に追い出され現在、一家と共にいる。
なんだかんだ子どものことは気にかけているレイゼロードは一家を支えるためにまずは働き口を探すことにした。
もはや平民だという意識を最初に持ったのは意外にもレイゼロードだった。
婿入りしなければ、騎士になるか文官になるしかないのだとずっと言われ続けていたが、どちらもあまり向いていなかった。
それでも、まだ少しだけ向いているので街の自警団に入ることにした。
剣だけは騎士になった次男の兄にも付いていけたから、そんな理由からだったが合っていたらしく順調になじんでいく。
そんな中でも次に諦めて生活に馴染み始めたのがオロレアンだった。
レイゼロードの口利きでなんとか自警団の事務官で雇ってもらい、二人の賃金でなんとか食費が賄えるようになった。
それでも、今までの暮らしとはかけ離れた質素な生活だが、それが平民の生活なのだ。
なかなかそれに付いていけなかったのがアレクシアだった、徐々にライリーンですら家事をこなしていくのに自分は妊婦だからと家のことすらしようとしない。
このままでは子どもが生まれても子どもの世話すらしないのでは?と危機感を持っているライリーンはアレクシアにきつめに告げる。
「私ですら、生まれたあなたの世話をして来たのよ。もうすぐ母親になるんだから家事が出来なきゃ生まれてきた子どもが育たず死ぬわよ!」
それでも、実際稼ぎは父とレイゼロードが居て、家事は母親のライリーンが居る。
なにも困らないアレクシアにはなかなか改善の兆しは訪れそうには無かった。
そんな一家の奮闘中だが、そこに最悪の知らせが入り込む。
それは街中で配られた号外。
「自然に愛された女伯爵、国を見捨てて隣国の辺境伯に嫁ぐ。ゴートダムは今後衰退するだろう」
そんな見出しの号外だ。
まさか、自分が用意していた縁談を女伯爵になったフィアラが実行するとはオロレアンは考えていなかった。
そしてフィアラが国を離れることが国の衰退に繋がるほどの重大事だということも。
そうしてせっかく流れ始めた一家の生活に暗雲が立ち上がり、平民になったというのに王宮へと呼び出される事態となる。
「元ビーレゼルン侯爵令息、オロレアンよ。そなたは国にとって大事な先代フランゼ女伯爵をないがしろにし、次期女伯爵へは親としての役割も果たさなかったと報告が上がっている。侯爵家の令息だから我が国においてのフランゼ家の重要性とフランゼ家の跡取り女児の大切さは学んでいると思ていたが、とんだうつけだったな。そなたと、その後妻と娘によって受けた我が国の損失は計り知れない。そして貴殿らの行いによってフランゼ女伯爵が国境を超えた今、ゴートダム王国は終わる。荒廃し作物の育たtぬ、水も流れぬ荒野へと変わるだろう。その責任を取るべくそなたらはこの王都から出ることを禁ずる。住人の居なくなるこの地でせいぜい育たぬ作物を育てながら頑張るがいい。女伯爵が国を出たなら早ければ一か月経たずに荒野となるだろうからな。ここで一生を送ることがそなたらへの罰となるだろう。そなたらには一滴たりとも精霊は味方せんからな」
話は終わりだと国王は言うと、王冠を置き王宮を去っていった。
この話でオロレアンはようやく思い出した。
フランゼ家の娘は精霊の愛しい子であること、その子が困らぬようにこの不毛の荒野のゴートダム王国を精霊が肥沃で実り豊かな大地に変えたこと。
娘が不幸であれば恩恵は授かれず、不作が続きついには荒野に戻ると言われていること。
そしてそんな愛しい子が国を捨てたら、精霊も国を見限り力は出さないので国の実りも肥沃の大地も昔の荒野に戻ること。
ゆめゆめ忘れるな、ゴートダム王国は実質フランゼ女伯爵のためにある国であるということをと散々言われてきていたがオロレアンは真剣に聞いていなかった。
だって、生まれてこの方ずっと豊かで困ったことなどなかったから。
困ることになってようやく思い出すも、すでに時遅しとはこのことであろうとうなだれるよりほかなかった。