Existence *
「あ、そうそう。2人ともこれ持って帰り」
新庄さんが目の前で木箱を開ける。
中から飛び出してきたのは高級なお肉のブロックで、優香が覗き込むように目を輝かせた。
「うわっ、すごいっ!これいくら?何万するの?」
「まぁ値段は秘密や。今日だけ特別な。翔の顔も見れたし、こうやって二人で来てくれて嬉しかったわ」
「新庄さんがこうやって、こんな素敵なお店を構えて美味しい料理作ってる所、百合香さん見たかっただろうね」
「そうだな。百合香にも見せたかったし、食わせてやりたかった。フランスから帰ったら会おうなって言って、会ったのが遺影や。そんな事、夢にも思ってなかったわ」
「私もまだ夢のようです…」
「お前らもまだまだ若いし、やりたい事、やれる事は全力尽くして頑張れよ」
「まー…私が頑張るのは子育ですかね。あの子たちを愛して大きくするだけです」
「えぇお母さんやなぁ。子供幸せ者だな」
「百合香さんに憧れてたから…」
「そんな百合香から生まれた翔はもっと幸せやな」
「そうっすね…」
どれくらい居たのかも分からなかった。
ガラス張りから見える街並みが一気に夜景にかわり、輝きだす。
優香と一緒に車まで来る。
その前でタバコを咥えて火を点ける俺に優香の視線が俺に向いたのが分かった。
「ねぇ、アンタさぁ、」
車を挟んで目の前に居る優香の視線とかち合う。
「うん?」
「別にさぁ、アンタの事なんてどうでもいいんだけどさぁ、なんで夜業界に戻ってくるって囁かれてんの?」
「知らねぇよ、んな事」
「戻ろうって考えてんの?」
「考えてはない」
「じゃあ何で?」
「だから知らねぇって。勝手に言われて勝手に嘘作り上げられて、周りがゴシップなだけだろ」
「それを否定しないから、そんなに広がってんでしょ?」
「はい?」
タバコを咥えたまま顔を顰め、目の前の優香をジッと見つめる。
いや、俺が否定してないとでも思ってんのかよ。
新庄さんが目の前で木箱を開ける。
中から飛び出してきたのは高級なお肉のブロックで、優香が覗き込むように目を輝かせた。
「うわっ、すごいっ!これいくら?何万するの?」
「まぁ値段は秘密や。今日だけ特別な。翔の顔も見れたし、こうやって二人で来てくれて嬉しかったわ」
「新庄さんがこうやって、こんな素敵なお店を構えて美味しい料理作ってる所、百合香さん見たかっただろうね」
「そうだな。百合香にも見せたかったし、食わせてやりたかった。フランスから帰ったら会おうなって言って、会ったのが遺影や。そんな事、夢にも思ってなかったわ」
「私もまだ夢のようです…」
「お前らもまだまだ若いし、やりたい事、やれる事は全力尽くして頑張れよ」
「まー…私が頑張るのは子育ですかね。あの子たちを愛して大きくするだけです」
「えぇお母さんやなぁ。子供幸せ者だな」
「百合香さんに憧れてたから…」
「そんな百合香から生まれた翔はもっと幸せやな」
「そうっすね…」
どれくらい居たのかも分からなかった。
ガラス張りから見える街並みが一気に夜景にかわり、輝きだす。
優香と一緒に車まで来る。
その前でタバコを咥えて火を点ける俺に優香の視線が俺に向いたのが分かった。
「ねぇ、アンタさぁ、」
車を挟んで目の前に居る優香の視線とかち合う。
「うん?」
「別にさぁ、アンタの事なんてどうでもいいんだけどさぁ、なんで夜業界に戻ってくるって囁かれてんの?」
「知らねぇよ、んな事」
「戻ろうって考えてんの?」
「考えてはない」
「じゃあ何で?」
「だから知らねぇって。勝手に言われて勝手に嘘作り上げられて、周りがゴシップなだけだろ」
「それを否定しないから、そんなに広がってんでしょ?」
「はい?」
タバコを咥えたまま顔を顰め、目の前の優香をジッと見つめる。
いや、俺が否定してないとでも思ってんのかよ。