君が大人になった時、もしまだ俺のことが好きだったなら・・・
試合は2-0で勝利した。
負けて涙する相手チームに対し心の中で拍手を送っていると、応援席の下に生徒たちが並んだ。
「今日は応援ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
「全国大会を目指し、明日の準決勝、決勝も全力で戦っていきたいと思います!
明日も応援よろしくお願いします!」
「「「お願いします!!!」」」
主将と選手たちが挨拶をする。
応援していた生徒や保護者たち、ベンチ外の部員が大きな拍手を返す。
俺も同じように立ち上がって拍手した。
7番をつけた小林さんが俺の存在に気が付いた。
目を丸くして驚いたあと、破顔した。
俺は少し手を高くして拍手を贈った。
主将の掛け声で再び、
「「「ありがとうございました!!!」」」
と叫んでお辞儀をした。
そして小林さんは嬉しそうに笑ってこちらに手を振って、隣に整列していた三橋さんと何かをしゃべりながら自陣のベンチに戻って行った。
ぞろぞろと二階から階段をゆっくりと下りていく。
館内放送が明日、準決勝と決勝が開催されることを知らせる。
うちのバレー部が強いとは聞いていたが、高校バレーがこんなに面白いとは思っていなかった。
あと数段で1階というところで、
「先生ー!」
という声が聞こえた。
え?小林さん?
まさかな。
さすがに他のバレー部と一緒に行動するだろうし、こんなタイミングでしかもこんなところで叫ぶわけがないな。
しかも、教員が何人かいる。
顔見知りの教員には気付かれたら軽く挨拶しとけばいいか。なんてことを考えていると、再び声がした。
しかも今度は先程よりも大きな声だ。
「「あーさーくーらーせーんーせーえーーー!」」
はあ!!??
俺!!??
やっぱり小林さんの声か!?
キョロキョロと探すと、小林さんと三橋さんがこちらに向かって手を振っていた。
はあ・・・。
こんなところで呼ぶんじゃないよ。
あああ。
同じ学校の先生と目が合った。
微笑まれて軽く手を挙げられた。
俺も微笑んでお辞儀を返した。
人の流れに逆らうことなく、ゆっくりと道を逸れて二人のもとに行った。
「小林さん、三橋さん、お疲れ様。
今日はおめでとうございます」
と微笑んだ。
「先生、観に来てくれくれたんだ!」
「ね、どうだった?」
興奮する二人に、
「初めて生で試合を観ましたけど、とても面白かったです。
二人ともかっこよかったですよ」
「「きゃーーー」」
嬉しそうにキャッキャする二人に、
「二人ともこんなところにいてもいいんですか?」
と尋ねると、
「うん。トイレ行くって言って来たから大丈夫」
「それ、多分大丈夫じゃないやつですよね」
団体行動は大事だと二人を追いやった。
もちろん、こんなところで人の名前を大声で呼ぶんじゃないという注意もきっちりつけておいた。
ケタケタと笑いながら少し離れた二人は振り返って再び手を振った。
こいつら分かってんのかなぁ。
俺も手を振り返した。
今度こそ帰ることにして、体育館の外に出た。
そして、青春の御裾分けをされたみたいだと、わくわくしている自分の心臓に少し苦笑するのだった。
負けて涙する相手チームに対し心の中で拍手を送っていると、応援席の下に生徒たちが並んだ。
「今日は応援ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
「全国大会を目指し、明日の準決勝、決勝も全力で戦っていきたいと思います!
明日も応援よろしくお願いします!」
「「「お願いします!!!」」」
主将と選手たちが挨拶をする。
応援していた生徒や保護者たち、ベンチ外の部員が大きな拍手を返す。
俺も同じように立ち上がって拍手した。
7番をつけた小林さんが俺の存在に気が付いた。
目を丸くして驚いたあと、破顔した。
俺は少し手を高くして拍手を贈った。
主将の掛け声で再び、
「「「ありがとうございました!!!」」」
と叫んでお辞儀をした。
そして小林さんは嬉しそうに笑ってこちらに手を振って、隣に整列していた三橋さんと何かをしゃべりながら自陣のベンチに戻って行った。
ぞろぞろと二階から階段をゆっくりと下りていく。
館内放送が明日、準決勝と決勝が開催されることを知らせる。
うちのバレー部が強いとは聞いていたが、高校バレーがこんなに面白いとは思っていなかった。
あと数段で1階というところで、
「先生ー!」
という声が聞こえた。
え?小林さん?
まさかな。
さすがに他のバレー部と一緒に行動するだろうし、こんなタイミングでしかもこんなところで叫ぶわけがないな。
しかも、教員が何人かいる。
顔見知りの教員には気付かれたら軽く挨拶しとけばいいか。なんてことを考えていると、再び声がした。
しかも今度は先程よりも大きな声だ。
「「あーさーくーらーせーんーせーえーーー!」」
はあ!!??
俺!!??
やっぱり小林さんの声か!?
キョロキョロと探すと、小林さんと三橋さんがこちらに向かって手を振っていた。
はあ・・・。
こんなところで呼ぶんじゃないよ。
あああ。
同じ学校の先生と目が合った。
微笑まれて軽く手を挙げられた。
俺も微笑んでお辞儀を返した。
人の流れに逆らうことなく、ゆっくりと道を逸れて二人のもとに行った。
「小林さん、三橋さん、お疲れ様。
今日はおめでとうございます」
と微笑んだ。
「先生、観に来てくれくれたんだ!」
「ね、どうだった?」
興奮する二人に、
「初めて生で試合を観ましたけど、とても面白かったです。
二人ともかっこよかったですよ」
「「きゃーーー」」
嬉しそうにキャッキャする二人に、
「二人ともこんなところにいてもいいんですか?」
と尋ねると、
「うん。トイレ行くって言って来たから大丈夫」
「それ、多分大丈夫じゃないやつですよね」
団体行動は大事だと二人を追いやった。
もちろん、こんなところで人の名前を大声で呼ぶんじゃないという注意もきっちりつけておいた。
ケタケタと笑いながら少し離れた二人は振り返って再び手を振った。
こいつら分かってんのかなぁ。
俺も手を振り返した。
今度こそ帰ることにして、体育館の外に出た。
そして、青春の御裾分けをされたみたいだと、わくわくしている自分の心臓に少し苦笑するのだった。