この命のすべてで、君を想いたい
3週目
放課後の教室は、夕陽に染まりオレンジ色に包まれていた。
黒板に残るチョークの跡、机の上のノート、風に揺れるカーテン。
その中で、雫は一人、苦手な数式と格闘していた。
『…また間違えた。』
小さくため息をつくと、後ろから軽い声が聞こえる。
「ここ、マイナスが逆じゃない?」
顔を上げると、空がプリントを覗き込んでいた。
「うちのクラスも同じ課題出てる。見てもいい?」
整った顔が急に目の前に現れて心臓が跳ねる。
このドキドキは急に話しかけられた驚きがくるものだ、そう自分に言い聞かせる。
『……うん』
気づけば自然に隣に座っている。
空が机を寄せて、ノートに指を伸ばした。
指先が触れた瞬間、雫は呼吸を忘れる。
「ここさ、符号変わるの、気づきにくいよな」
『……ありがと』
「いや、全然。俺も最初間違えたから。」
夕陽に透ける空の笑顔に、私の心は暖かくなる。
――なんでこんなに自然なんだろう、この人は。
黒板に残るチョークの跡、机の上のノート、風に揺れるカーテン。
その中で、雫は一人、苦手な数式と格闘していた。
『…また間違えた。』
小さくため息をつくと、後ろから軽い声が聞こえる。
「ここ、マイナスが逆じゃない?」
顔を上げると、空がプリントを覗き込んでいた。
「うちのクラスも同じ課題出てる。見てもいい?」
整った顔が急に目の前に現れて心臓が跳ねる。
このドキドキは急に話しかけられた驚きがくるものだ、そう自分に言い聞かせる。
『……うん』
気づけば自然に隣に座っている。
空が机を寄せて、ノートに指を伸ばした。
指先が触れた瞬間、雫は呼吸を忘れる。
「ここさ、符号変わるの、気づきにくいよな」
『……ありがと』
「いや、全然。俺も最初間違えたから。」
夕陽に透ける空の笑顔に、私の心は暖かくなる。
――なんでこんなに自然なんだろう、この人は。