この命のすべてで、君を想いたい
翌日、幼なじみの蓮太郎と裕大と登校していると、門を入ったところで、
玄関にいた沙月が声を上げて駆け寄ってきた。


「蓮太郎くんがいる!」

後ろからついてくるその子を見て、空は息をのんだ。
――昨日の子だ。まさか同じ学校だったなんて。


「おはよー」

蓮太郎が笑顔で手を振る。
沙月が楽しそうに紹介する。

「この子はとっても可愛い私の親友ちゃんの雫です!」


「え、可愛い〜。俺は裕大。こっちは空、そして蓮太郎。よろしくね。」


軽く挨拶しながらも、空は雫から目が離せなかった。
昨日よりも少し明るい表情をしている。
あのときより、元気そうで安心した。


『雫です、よろしくお願いします。』

静かに挨拶をするその声に、心臓の鼓動が少し早まる。


見覚えがあるその顔に思わず笑ってしまう。
まさか同じ学校だったとは。


傘を気に入ってくれたのか、はたまた借り物だからなのかは分からないが、大事そうに持っているのが見える。


胸の奥が少し温かくなるのを感じる。


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