花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

好きじゃ足らない

 なめらかに恋生の手がからだのラインを辿る。

 全身泡まみれにされ、抱きしめられ、弱さも強さも全部ないまぜにして。背後から彼が猛りを押し付ける。もう――欲しい。

 浴槽に手をつき、尻を突き出した体勢の私は、背後からあらゆるところをまさぐられ、――うなじにキス。

 真っ赤な薔薇のちらつく湯。湯気の立つバスルーム。響くのは、か細い私の響き。野性的な恋生の立てる物音。

「あ、――あ」

 素直に、本能が暴れる。腰を抜かしかけたところを恋生の手に支えられ、

「本当に花は感じやすい子だよね。そういうところも――好きだ」

「恋、生……」

「やっぱり駄目だ。――舞台を変えよう」

 一旦シャワーで私を洗い流すと、丁寧にふかふかのタオルで拭き、姫抱きにして運ぶ。

 *

 天蓋つきのベッドなんてリアルで見るのは初めてだ。天使が気まぐれで産み落としたかのような、清楚な空間で、私は……。

 頬を挟み込まれ。じっくりと、星の宿る麗しい瞳で見据えられ。唇を重ねる。もう、布一枚だって許されやしない。永遠の愛が奏でるリズム。
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