花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 他人から聞いた噂話とか、その気になれば調査会社を入れることも簡単だったけれど僕はその道は選ばない。きみに対して誠実にありたいからだ。

「花……」愛おしい、最愛のファタール。そのすこし丸みを帯びた鼻先を撫でてやると、胸の奥からどうしようもない情愛が湧いてくる。こんなにも愛おしい。僕の最愛のひと。

 きみが自然に目を覚ますまでずっとずっと見守っている。僕の永遠のひと。永久に、どんなことが起きようとも僕は、この心臓が動く限り、きみを、愛している。

 *

 目を覚ますと目が合った。自然と笑みがこぼれる。

「いま、……何時?」

「窓の外を見れば分かるかな」

 そのとき、グゥウと私のお腹が鳴った。うう。恥ずかしい。

「ちょうどいい時間だね。マキノさんを呼んで、軽くご飯作って貰おうか」と私の髪を撫でて立ち上がる恋生。「花は、どんなものが食べたい? 和食でいいかな」

「うん。ちょうど、そういうのが食べたかったの。急に……涼しくなったでしょう?」

 すると恋生は、ベッドに手をつくと顔を寄せ、

「僕らの仲はあっつあつだけれどね」

 固い彼の胸を押す。「んもう! 恋生ったら……」
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