響け!永遠のレガート
「はい。先生」

セドリックはハリエットを連れ、部屋を出た。



レオンハルト・ジッキンゲンは実家であるジッキンゲン邸のソファに腰掛け、読書を楽しんでいた。読んでいるのは彼が一番好きな名探偵セドリックシリーズである。

「レオン、夕食ができたみたいだよ」

レオンハルトの肩を兄のルートヴィッヒ・ジッキンゲンが軽く叩く。読書の世界から現実世界にレオンハルトは戻った。

「もう夕食ができたんですか?」

「レオン、君はそこに二時間ほど座って読書をしていたよ」

少し驚くレオンハルトに苦笑し、ルートヴィッヒは食堂へと歩いて行く。レオンハルトも本を鞄の中に入れ、食堂へと向かった。

天井からシャンデリアが吊るされ、屋敷の庭で育てられた薔薇が飾られた長テーブルの上には、すでに料理が並べられている。

「おいしそうですね」

レオンハルトはルートヴィッヒに笑いかける。彼は「シェフたちが張り切って作っていたよ」と答え、椅子に座った。
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