彩る世界

「千佳ちゃんが私に話しかけてくれなかったら3年間一人ぼっちだったよ…」


「お互いさまだね。あ、そういえばさくらちゃんって子が行ってる高校が私が落ちたところ」


「そうなんだ～あそこは簡単には入れないよねー。ということは城田くんの好きな人もいるのか～」


どんな子なんだろう……。


天使って言うくらいだからめちゃくちゃ可愛いんだろうなぁ。


「早く食べないと昼休み終わるよ」


「わ、ほんとだ！」



食べ終わって屋上を出ようとした時、千佳ちゃんが口を開いた。



「まあでも…。栗原さんと心彩って正反対だから城田にはいいかもしれないね」


「ほんと！？チャンスある！？」


「うん、あると思うよ」


「やったーー！！！」


「だからうるさいって」