⁂👑☆『 天からの贈りもの』―― 新しい愛を見つけ、私たちを捨てて意気揚々と家を出ていった元夫が やり直したいと縋ってくるのですが──。今更そんな無茶振りを言って困らせないでください~
20.

 紀ちゃんの『あたしが絶対あんたを幸せにするよ』
の力強い言葉はとってもうれしかった……。

 だけど……なんで?
 どうしてそこまで私のことを?
 これって友達の範疇を越えてるような気がした。


 どう考えてもここまでの気持ちって、例えば
最愛の人か肉親に対するものでないと……って
思うんだけど。

 それかただの勢いにまかせた思い半分の言葉? だったりするのかも
しれないけれど……全身全霊の言葉でなくてもいいじゃないの
こう言ってくれるだけで有難いことだもの、と思いつつも。


 ここで紀子の本心を暴くようなことはしたくなかったけれど、聞いてみたい
衝動には勝てなかった。あたしバカぁ~!


「ねぇ、紀ちゃん気を悪くしないで聞いてほしいんだけど」


「なに? 
 何となく香織の聞きたいこと分かるかもだけど」

  そっか、長い付き合いだから私の様子でなんとなく紀ちゃん気がついた?
  えいっ、ままよ……聞いてしまおう。


「紀ちゃん私の肉親でもないのに、どうしてそこまで肩入れしてくれるの? 」


「いやだぁ~、今頃何言ってんの。
 怒るよ、私は香織のお姉ちゃんだよ」


20-2

「はぁ~~、いつからよ」

「あっ、言い方間違えた。
 私は香織のおねいちゃんのつもりだよ」


「それなら、理解できます。
 でも、なんで?
 そんなに私のことがずっと好きなの? 」


「好き好きっ、死ぬほど好きっ」



「ぷぎゃぁ――――っ、憤死しそう。
 説明 Please! 」



「ふふふっ、私のこの気持ちは一生香織に話すことはないと思ってたのにね。
香織にこんな形で問い詰められる日が来ようとは。
 ほんと人生はどこでどうなるか……啓吾のこともしかり、分かんないものね」


「何かすごい前振りなのね。
 居住まいを正して聞かないといけないような」


「あのね、香織と香織のお母さんは私の命の恩人なの。
 香織は子供だったから気が付いてなかったと思うけど
 おばさんは気が付いてた上で私によくしてくれてたんだ。


 私は所謂(いわゆる)放置子だったの。

 父が亡くなって母子家庭だった私は母親からある意味
ネグレクトされてたんだよね。

 私の母親は所謂男がいないと生きていけない女っていうの?

 いつも男を家に引き込んでた。

 働かないで昼間からお酒飲んでブラブラしてるような男ね。
 よくまぁそれだけダメンズばかり選ぶよねっていうくらいね」



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