⁂👑☆『 天からの贈りもの』―― 新しい愛を見つけ、私たちを捨てて意気揚々と家を出ていった元夫が やり直したいと縋ってくるのですが──。今更そんな無茶振りを言って困らせないでください~

22.

「へぇ~、知らなかった。紀ちゃんと私、親戚だったんだ」


「ンなわけないっしょ」


「えっ?
 だって今、紀ちゃんがそう言ったんじゃない」
 

「私ね、おばさんが言ったこと嘘だってすぐに分かった。
 私が遠慮しないようにそう言ってくれたんだってばぁ」


「そうなんだ」


「学年が変わっても中学卒業するまで香織ん家に
毎日のように行かせてもらってた。
 香織もいい子だったよ。

 普通はクラス替えなんかしたら子供ってみんな結構疎遠に
なって新しい友達に夢中になるもんなのに、香織はクラスが
変わっても帰りは必ず私を誘ってくれたものね」


「そう? 
 そういうのあんまり気にしてなかったっていうか、私は
いつも一緒に帰ってくれて家にも遊びに来てくれる紀ちゃんが
いてくれて、ずっとずっと毎日が楽しかったなぁ。(遠い目)

 クラスが変わると毎日一緒にいる友達が変わっていくけど
紀ちゃんだけは変わらず私の側にいてくれたから。

 理由があったからだったんだ、ちょっと凹むかも」


「そうだね、ごめん。
 だけど理由があったことはほんとなの」


「でもね、今も友達でいてくれるんだから気にしないわ」

「ありがとう」

「そう言えば土・日なんかよく泊まりで遊びにきてくれてたよね? 」


「それもね、香織ちゃんのおばさんが申し出てくれたから。
 なるべく私と男が接触する時間を減らしてくれてたのよ。

 涙が出るくらい私はうれしかった、おばさんの好意が。

 きっとホントの親戚だってあそこまで面倒見てもらえなかった
んじゃないかな。
 うちの母親、腐ってたもん。

 唯一の救いは私の母親が男に夢中で
私が居なくても気にしないことだったかな」
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