⁂👑☆『 天からの贈りもの』―― 新しい愛を見つけ、私たちを捨てて意気揚々と家を出ていった元夫が やり直したいと縋ってくるのですが──。今更そんな無茶振りを言って困らせないでください~

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
☘心豊かな一年になりますように――――.




43. ◇(すぐる)と景子



 今の妻との生活は最高だった。


 子供のいない、子供のことで一喜一憂せずに済む、
子供に振り回されない快適な世界。

 景子はほとんど家事をしない。
 かくいう俺もしない。
 外注で代行業者を頼んである。


 お互い仕事を持っていて夜勤だってある。

 まぁ、職場が同じなので職場でも会えるのだが、流石に結婚してからは
以前のように職場でイチャコリャもなくなった。


 恋愛感情はもって3年とよく言われるが、生活感がないのと妻が
ことのほか魅力的なのとで、3年過ぎても上手くいっていたと思う。


 だが、景子の不妊が分かった辺りから俺の気持ちに変化が起きた?
のか、たまたま恋愛期を抜ける時期と重なっただけなのか……。


 はたまた、俺が息子のことばかり思うようになってしまったからなのか……。

 景子の騙まし討ちのような不妊という結果、そして子供がほしいと
思うようになった我が子を持つことへの俺自身の執着。


 数年間の間にそんな気持ちがない交ぜになり、それはやがて景子への不満へと
繋がっていった。

 ある日を堺に自分の気持ち&感情がコトリと音を立てたのに
気付いてしまった。

 景子の結婚5年目での不妊判明、そして7年目になる今。
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