⁂👑☆『 天からの贈りもの』―― 新しい愛を見つけ、私たちを捨てて意気揚々と家を出ていった元夫が やり直したいと縋ってくるのですが──。今更そんな無茶振りを言って困らせないでください~
55. ◇幸せな毎日

ヤツ()はバツ2になった。

 妹の彩乃は4才に、そして真樹夫はもう11才になっていた。
 7才離れた妹を……
 29才離れた娘を……

  真樹夫と三浦くんぱそれはそれは溺愛した。

  レロレロ状態で彩乃は最強のお姫様になった。


 すると私は下女か? と思われるが──
私も彩乃ほどではないがふたりから溺愛されていて、ぷちお姫様で過ごしている。

 男子が下僕でいることをモノともせず受け入れてくれるので、
我が家はいつも平和で毎日が幸せの連続だ。


 私は、病院が女医に対して長いスパンで育て守るというなんとも有難い
スタンスを持っているので、産休を取り、更に夢のような育児休暇まで
とらせてもらい、そして真樹夫の時同様、病院内にある託児所に預けるという
形態で職場復帰を果たした。


 父親として彩乃を構いに託児所を訪れる三浦くんに、
誰も不信を抱かない。


 真樹夫の時もそれはそれは自分の子かと思うほど足繁く見に行ってた
からねぇ~、今更だった。


 そんなこんなで今だ三浦くんとの結婚は秘密裏にされたままだ。
 彩乃は家でも託児所でも三浦くんのことを『にぃにぃ』と呼んでいる。


 私たちが結婚してからも真樹夫が彼のことを未だ『にぃにぃ』と呼んでいるから。

 元夫と影木景子女医は離婚したと聞くし、そもそも元夫が
今はこの職場にいない。

 そのような状況もあって、そろそろ周囲に発表しても
いいかなぁなどと思っている今日この頃。

 彩乃も4才になるし真樹夫は11才。

 いくらなんでもいつまでも三浦くんをふたりのお兄さん
にしておくことも限界を感じるもの。 


 結婚していることを職場には伏せてほしいとお願いしたせいで、三浦くんが
子供たちからお父さんと一度も呼んでもらえてないことを、最近特に申しわけなく
思うようになってきた。


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