隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました
05 クリスマスのゲーマーの過ごし方
05 クリスマスのゲーマーの過ごし方
「……ところで、燕さん。イブの予定ってありますか?」
勇者峯岸何某からのLIENのメッセージに、手が止まる。
なんと返せばいいのか分からないままオタマを握りしめて、煮えたぎるトマトソースをぐちゃぐちゃと混ぜ続けた。
とっくに既読はつけてしまったので、さっさと返さなければならないが、正直にゲームのイベントがあるので夜はちょっと。とは伝えられない。
ちょっとクリスマスイブは予定が……なんて返信して、居もしない男性の影をちらつかせるのはカッコ悪いし、かと言って、本当のことを言うわけには、いかないし。
結局、今晩の夕食を作り終えても尚、返信できずにいる。
「いただきます」と手を合わせたところで、勇者から追いメッセージが来た。返事の催促だろうか。だったらやだなあ…と思いつつ開く。
「すみません。夜に接待が入ってしまったので、もしよろしければランチはいかがでしょう」というメッセージが送られている。
さすが勇者、察するスキルが高すぎる。
「お誘いありがとうございます。
ぜひランチを、ご一緒させてくだい」