隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました
05 クリスマスのゲーマーの過ごし方




05 クリスマスのゲーマーの過ごし方



「……ところで、燕さん。イブの予定ってありますか?」

 勇者峯岸何某(なにがし)からのLIENのメッセージに、手が止まる。
 なんと返せばいいのか分からないままオタマを握りしめて、煮えたぎるトマトソースをぐちゃぐちゃと混ぜ続けた。

 とっくに既読はつけてしまったので、さっさと返さなければならないが、正直にゲームのイベントがあるので夜はちょっと。とは伝えられない。

 ちょっとクリスマスイブは予定が……なんて返信して、居もしない男性の影をちらつかせるのはカッコ悪いし、かと言って、本当のことを言うわけには、いかないし。

 結局、今晩の夕食を作り終えても尚、返信できずにいる。
 「いただきます」と手を合わせたところで、勇者から追いメッセージが来た。返事の催促だろうか。だったらやだなあ…と思いつつ開く。

「すみません。夜に接待が入ってしまったので、もしよろしければランチはいかがでしょう」というメッセージが送られている。

 さすが勇者、察するスキルが高すぎる。

「お誘いありがとうございます。
 ぜひランチを、ご一緒させてくだい」

< 93 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop