気まぐれ王子と召使い
「……っと、よし!なんとなく理解したぞー」
「おお!おめでとう甲斐君!」
オムライスを食べてから約1時間半。
ようやく試験範囲の所が終わり、二人でガッツポーズをとる。
で、肝心の世那はと言うと…
「世那ー!起きろ〜、もう終わったから世那がやりたかったゲームやろうぜ!」
「……んん〜……眠いからパス……」
あれだけ煩かったのに、今となっては自分のベッドの上で昼寝をしている。
ご飯を食べて眠くなったんだろうけど、本当に自由と言うか、子供っぽいというか…
「世那さん、本当にゲームやらないの?」
「ん……今日はもう終わり……」
「えっ、もう!?」
拍子抜けしたような甲斐君に、世那は寝そうになりながらコクコクと頷いた。
もうこうなったらテコでも動かない。
甲斐君は私と目を見合せ、「こりゃ帰るしかないか…」と残念そうに呟く。
すっかり寝てしまった世那を横目に甲斐君はこっそりとひそひそ話をしてきた。
「……にしても、世那の家って本当に広いよなぁ…父親がどっかの社長?とかなのかな?」
「あー……まぁ、色々あるらしいよ」
「?そうなんだ?」
不思議そうな顔で返す甲斐君に曖昧に笑う。
世那の家庭はうちよりも複雑だから、あまり深入りしない方がいい。
まだあどけなさが残る顔で寝る世那を横目で見て何とも言えない感情が胸の中を燻った。