気まぐれ王子と召使い
「そ、そんな世那が思ってるほど仲良くはなかったよ!?確かに共通の趣味とかはあったけど……」
「俺に内緒で二人で心霊スポットとかいってたくせに?」
「それは隠してたとかじゃなくて、世那さんに言う必要無いかなって思ってただけで…」
どう言葉を返しても、世那はどこか悲しそうに視線を落としている。
真堂と居るのも楽しいけど、世那と一緒に居るのだって楽しい。
どっちがとかじゃなくて、違う楽しさがあるんだけど、世那はそれじゃ納得しないんだろうか。
「……世那は、どうして真堂のことそんな気にするの?」
世那は横目で私を見詰めると、吐き捨てるように言葉を紡いだ。
「アイツは桜木先輩と同じだよ。お前に悪影響を与える」
「うーん…世那、これは本当に真堂を庇ってる訳じゃないんだけどね?真堂は私になんて一切興味無いと思うんだけど…」
「アイツは俺からお前を引き剥がそうとしてるんだ。だから、あの時のことをチラつかせて……」
世那はハッとしたように黙り込んでしまった。
あの時の事って言うのは、真堂が言ってた"中二の時の私にバレたくない出来事"だろうか。