気まぐれ王子と召使い

いきなり解放された早崎は地面に尻餅をつき、ゼェゼェと息をしながら信じられないような目で甲斐君を見つめた。


「はぁっはぁっ……この馬鹿力め……」


「ちょっとは頭を冷やせ!!良いな!?」


「………はぁ…分かったよ……」



早崎は背中を痛そうに擦りながら恨めしそうに甲斐君を見る。

なんだかよく分からないけど、早崎は落ち着いてくれたみたいだ。



「甲斐、お前やれば出来るじゃないか。見直したよ」


「真堂も!お前も傷心中の人間を茶化しに行くのはやめとけって!あと俺を連れ回すのは今回限りで終わりにしてもらうからな!」


「はいよ、巻き込んで悪かったな甲斐。ついでに山吹も」



ヘラヘラと笑う真堂に苦笑を返す。

巻き込んだことは一応悪いと思ってるけど、野次馬するのは悪いと思ってなさそうな態度だ。
< 133 / 187 >

この作品をシェア

pagetop