気まぐれ王子と召使い
そうだ、海に行こう
あれから、甲斐君は私達の所に来なくなった。
最初は甲斐君が来ないことにソワソワしていた私も、何日か過ぎることによってその日常が慣れていくのを嫌でも感じた。
世那も甲斐君が来ないことを言及したりせず、かと言って寂しそうな様子も全く見せなかった。
まるで、最初から居なかったように、
「おい、聞いてんのか」
「へ?」
「だから海!潮干狩りしてあさり汁作ろうぜ」
屋上でご機嫌で話す世那になんとも言えない感情になる。
本当に甲斐君のことを1ミリも気にしてる様子はない。