気まぐれ王子と召使い

「……ついこの間のことなんだけど、西宮先生に告白されたんだ」


「……えっ!?」



まさか本当に付き合ってるの?

私の動揺した様子に琥珀君は慌てて「いや、付き合ってないけどね」と一言追加した。



「西宮先生も教師っていう立場があるでしょう?だから、"卒業したあとに返事をください"って言ってくれて…」


「なんだそりゃ。随分身勝手な教員だな」


「……そうかな?俺は思慮深い人なんだなって思ったけど…」


「思慮深かったらわざわざ生徒に告白しねーよ」



呆れたように言う世那。

先生と生徒との恋愛は考えたこともないから分からないけど、今回に関しては世那の言い分はそこまで間違ってはいないような気もする。

琥珀君がちょっと他人に対してポジティブに捉えすぎなんじゃないかなーなんて。




「お前キープされてんの分かんない?」


「……キープなんてされてないよ」


「されてないならなんで卒業した後に告白しないの?お前、大人に食い物にされてるだけだよ?」



琥珀君は世那の言葉に困ったように眉を八の字にした。

世那にだけは説教されたくないだろうなぁなんて他人事のように考えるも、肝心の琥珀君はどう思ってるのか気になる。


しばらく言葉を発せないでいる琥珀君に世那は苛立ちを隠さないように責め立てた。

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