気まぐれ王子と召使い
「……それで、ニワカかどうかって言うのは?」
「あぁ…アイツ、ニワカのくせに俺のこと理解してます面してただろ?」
「言い方悪いけど、そうだね」
琥珀君は良い子だけど、世那の事に対してちょっと誤解してそうな印象を受ける。
優しい所が無い訳じゃないけど、世那に対して心優しいって印象を持つのは正直優しさを履き違えてないか?って思ってしまうよ。
「俺を完全に理解出来るやつなんてこの世に存在しないって言うのに、アイツって本当におこがましいよな」
「それは世那様のおっしゃる通りですよ」
「お前でも俺のことは理解出来ないのにな」
「まぁ、そうだね」
そう答えた時、一瞬世那は少し目を見開かせた。
だけどすぐに目を細めて「だろうな」と納得したように言葉を紡いだ。
「世那さんに限らず、他人のことを完全に理解なんて出来ないもんですよ」
「俺はお前を完全に理解してるけど?」
「ほほう、じゃあ今私はなにを考えているでしょうか?」
「"早くこの謎の尋問から解放されたいー"だろ」
凄い!大正解だ。
思わず拍手を送ると、世那は「バーカ」と満更でもない顔で笑った。