気まぐれ王子と召使い
「お前ら二人は停学だ!!一週間自宅で頭を冷やしてこい!山吹も、もし心配なら保健室に来なさい」
「は、はい……」
停学という単語に早崎はサーッと顔を青くしており、反対に世那は目をまん丸くして物珍しそうな顔をしている。
何気に世那はここまで大きな揉め事はしてこなかったからなぁ。
北川先生が周りの生徒達に早く帰るように促すと、ようやく騒然とした教室内は静けさを取り戻して行った。
しばらくすると慌てた様子で4組の先生が来て、早崎に何やら言葉をかけているみたいだった。
終始素直に先生達の言葉に頷いている所を見るに、本来はこんなことをするタイプじゃないのかもしれない。
「停学なんて初めて食らったぜ」
「そんな他人事みたいに…」
そんな早崎達を見つめながら世那は呑気にそう言った。
鼻や口からは血が滲んでていかにも喧嘩した後って感じになってる。
せっかくの綺麗な顔が台無しだ。
これは甲斐君がこの騒動を知ったらまた頭を抱えそうだなぁと、頭の中で慌てふためく甲斐君を想像した。