気まぐれ王子と召使い

感情爆発




真堂が世那と接触してから数日経った。

世那の様子がおかしかったのは次の日だけで、その後は比較的いつも通りだったと思う。

違う所は携帯を見る頻度がいつもより多かった所ぐらいだろうか。



「夕香里」


昼休み、トイレに行った後廊下を歩いていると後ろから控えめに声を掛けられた。

振り返ると、そこには琥珀君がいつものようにボーッとした様子で立っていた。



「琥珀君?どうしたの」


「啓の話、どうする?」


「啓の話……?」



いきなり何を言い出すんだ、と思い怪訝な目で琥珀君を見つめると、琥珀君は一言"夜の旧校舎"とだけ言った。



「……あー!真堂が前に言ってたやつね……なんで琥珀君がその話を?」


「俺も啓に誘われたんだ、啓が"お前が居た方が面白い"って言ってくれて…」


「え、真堂ってあの時のこと本気で言ってたのかな…」



てっきり適当に私に話題を振ったとばかり思ってたけど、琥珀君のことも誘ってるなら意外と本気なのかもしれない。

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