愛を知らない御曹司は専属メイドにご執心
「ごめん、突然で驚くよね」
「えっと……はい……」

 突然の告白に頭がついていかず、こんな風に異性に告白されたのなんて初めての経験だから、どういう反応を見せれば良いかも分からない私が黙ったままでいると、

「別にすぐに返事が欲しいとか、今すぐ付き合ってっていう訳じゃないんだ! 俺の気持ちを分かって欲しくて言っただけだから、驚かせたならごめん!」

 この場の空気を変えようとしてくれているのか、明るく笑顔を向けながら話してくれる高間さん。

「まあ、そういうことだからさ、困っている時は、頼って欲しいんだよ、俺のこと」

 そして、自分のことを頼って欲しいと口にしてくれたのだ。

「あの、ありがとう。その、告白……については、ごめんなさい、すぐにお返事は出来ない……。高間さんのことを嫌いとかそういう訳じゃないけど、なんて言うか、恋愛対象として見たこと、無かったから……考えさせて欲しいの……」
「うん、それでいいよ。ひとまず友達から始めよう。ね?」
「うん、ありがとう」

 そして、告白については一旦保留にしてもらい、友達という形で新たな付き合いを始めることになった。

 その後は、お店の嫌がらせについて、出来る限りの対策を一緒に考えてくれたり、注目されている今、何か新しいことをやってみるのが良いのではないかというアドバイスをもらい、それを父とも話し合って、前々から考案していた新作のケーキを販売する計画を再度進行することに決めた。
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