愛を知らない御曹司は専属メイドにご執心
「あの、とりあえず上がってください」
「はい、では失礼致します」
立ち話で済ます訳にはいかないと思い、ひとまず上がってもらうことに。
リビングのダイニングテーブルへ、父の向かい側に如月さんと巴さんに座ってもらい、私はコーヒーの用意をする。
「上澤家のご子息様が、私共にどのような用件で来られたのかを伺っても宜しいでしょうか?」
その間父が二人にどういった用件なのかを尋ねると、
「SNSで、ケーキの盗作疑惑について知った。俺としては、この店がそういった行為をしているようには思えなくてな、如月に色々と調べて貰ったんだ」
Roseのケーキと類似している件について話をしてきた。
「あの、色々調べたって、どういうことなんですか?」
コーヒーを淹れ終えた私は人数分のカップをトレーに乗せて運ぶと、父の隣に腰を降ろしながら話の続きを求めていく。
「――実は、少し前からある人物の噂が上澤家に回ってきまして、巴様はそれを独自に調査しておりました」
「ある人物の、噂?」
「ああ。信頼出来る情報筋からの噂でな、気になったから調べることにしたが、そいつが最近、金の為に情報を売るという行為をしているといった話で、辿っていくと被害者もいるようだから、その被害者の声なんかも集めていた」
如月さんも巴さんも誰のことかは伏せたままで話を進めてくる。
だけど、私は二人が話している内容で、誰が裏切り者か、気付いてしまった。
「そして、被害者の中に今回の件と同じような被害を受けていた者がいたんだ」
「それって……もしかして……」
「賢いお前のことだ、気づいただろう? 誰が今回の件の黒幕か」
巴さんにそう問い掛けられて、私の頭の中に真っ先に思い浮かんだのは、
「……高間さん……なんですか?」
親身になって手伝ってくれていた、高間さんの姿だった。
「はい、では失礼致します」
立ち話で済ます訳にはいかないと思い、ひとまず上がってもらうことに。
リビングのダイニングテーブルへ、父の向かい側に如月さんと巴さんに座ってもらい、私はコーヒーの用意をする。
「上澤家のご子息様が、私共にどのような用件で来られたのかを伺っても宜しいでしょうか?」
その間父が二人にどういった用件なのかを尋ねると、
「SNSで、ケーキの盗作疑惑について知った。俺としては、この店がそういった行為をしているようには思えなくてな、如月に色々と調べて貰ったんだ」
Roseのケーキと類似している件について話をしてきた。
「あの、色々調べたって、どういうことなんですか?」
コーヒーを淹れ終えた私は人数分のカップをトレーに乗せて運ぶと、父の隣に腰を降ろしながら話の続きを求めていく。
「――実は、少し前からある人物の噂が上澤家に回ってきまして、巴様はそれを独自に調査しておりました」
「ある人物の、噂?」
「ああ。信頼出来る情報筋からの噂でな、気になったから調べることにしたが、そいつが最近、金の為に情報を売るという行為をしているといった話で、辿っていくと被害者もいるようだから、その被害者の声なんかも集めていた」
如月さんも巴さんも誰のことかは伏せたままで話を進めてくる。
だけど、私は二人が話している内容で、誰が裏切り者か、気付いてしまった。
「そして、被害者の中に今回の件と同じような被害を受けていた者がいたんだ」
「それって……もしかして……」
「賢いお前のことだ、気づいただろう? 誰が今回の件の黒幕か」
巴さんにそう問い掛けられて、私の頭の中に真っ先に思い浮かんだのは、
「……高間さん……なんですか?」
親身になって手伝ってくれていた、高間さんの姿だった。