運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 どうしてそんなに優しくするの……。彼の優しさに嬉しさを感じると同時に、また離れなければいけないのに、思いが膨らむのが怖くて何も言えない。

「結菜ちゃん、おやつ食べましょうか」
 そんな私をよそに、みやこさんの言葉を聞いて、結菜はぴょんと飛び跳ねて「うん」と元気よく返事をし、そのまま部屋を出て行った。
 シーンと静まり返った室内。急にふたりきりになってしまい、私の心臓は早鐘のように音を立てた。

「本当にいいんですか? 迷惑じゃないですか?」
 不安になりつつ彼に視線を向けると、優希くんは力強く「もちろん」と答えてくれた。

「早く治すようにします」
 真面目に伝えた私に、優希くんは少し眉を寄せたあと、ポンと私の頭の上に手を置いた。触れられたところが温かくて、驚いて彼を見上げた。
「昔から、晴香は頑張りすぎるところがあるし、ずっと子育ても頑張ってきたんだ。少し人に甘えることも覚えなさい」
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