運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 すべてを告白したい気持ちが湧き上がる。でも、そうすれば、彼はどうするのだろう。虐げられていたと知ったら……守ると言ってくれるのだろうか。
 
 でも、それはすなわち、あの家の問題に彼を巻き込んでしまうということだ。
 考えがまとめられずに、なにも言えずにいると、優希君は「困らせてごめん」そう軟らかく微笑んだ。

「さあ、俺たちもお茶にしようか」
 そう私に声を掛けると、彼が私に背を向けた。咄嗟に行ってしまう。そんな感覚になり、私は声を掛けていた。

「優希くん、あのとき、行けなくてごめんなさい。でも、私は行きたかった」
 はっきりとそう伝えると、優希くんは勢いよく振り返った。
「その言葉だけで、俺はもう迷わない。話したいと思ったら……」
 そう言ってくれた彼に、私は「ありがとう」と答えた。
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