運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「少しだけ、私に調べる時間をいただけますか?」
自分でも無謀なことを提案しているとわかっていた。けれど、ミッドセストは決してそこまでの価値を持つ会社ではない。それに近々、息子が社長に就任するという記事を読んだばかりだ。あの男は――最低の人間だ。
日本に来たとき、接待の席に同席したことがあるが、酒と女に溺れているだけで、経営に携わる器ではなかった。しかも父の命で仕方なく相手をした際には、強引に誘いを受けたこともあった。そんな人物に未来を託す会社に、どうして期待が持てるだろう。
「わかった。でも……君の身元は知られてはいけないんだろう?」
「……あっ」
彼の言葉に、思わず息を呑む。確かに、私が前の肩書きのまま動けば、すぐに父の耳に入ってしまうかもしれない。
「俺の秘書を使えばいい。君が指示を出してくれれば、それで十分だ」
「え?」
自分でも無謀なことを提案しているとわかっていた。けれど、ミッドセストは決してそこまでの価値を持つ会社ではない。それに近々、息子が社長に就任するという記事を読んだばかりだ。あの男は――最低の人間だ。
日本に来たとき、接待の席に同席したことがあるが、酒と女に溺れているだけで、経営に携わる器ではなかった。しかも父の命で仕方なく相手をした際には、強引に誘いを受けたこともあった。そんな人物に未来を託す会社に、どうして期待が持てるだろう。
「わかった。でも……君の身元は知られてはいけないんだろう?」
「……あっ」
彼の言葉に、思わず息を呑む。確かに、私が前の肩書きのまま動けば、すぐに父の耳に入ってしまうかもしれない。
「俺の秘書を使えばいい。君が指示を出してくれれば、それで十分だ」
「え?」