運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 子ども用のスプーンや洗濯物のカゴ、読みかけの絵本。どれもささやかだけれど、大切な生活の断片。
 私の人生は、すべて変わってしまった。
 思い出の家も、大切にしていた仕事も、あの夜を境に手のひらからすり抜けた。

 でも――、後悔はない。大好きだった人と過ごすことができたのだから。

 そして、何より私はかけがえのないものを授かった。
結菜(ゆうな)、大好きだよ」
 そう呟くと、私は小さな体をそっと抱きしめた。腕の中のぬくもりが私のすべてだ。
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