運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「離れの蔵にでも入れておいて。朝倉さんがアメリカに行くまで、絶対に出させないで」
「琴音!!」

 まさか、ここまでやるとは思わなかった。必死に叫ぶが、琴音は一瞥すらせず、冷ややかに家の中へと入っていった。
「早く来なさい!」
 麻子さんとみちるに両腕を掴まれ、私は引きずられるようにして外へ連れ出された。

「麻子さん!! 私が仕事に行かなければ、お父さんも困るし、あなたたちだって……」
 必死に声を張り上げるが、麻子さんは苛立ったように吐き捨てる。

「うるさいわよ。琴音が朝倉に入れば、そんなこと関係ないの。あんたなんて必要ないわ。それにあの男だって、仕事もできないんだから……」
 結局、父も麻子さんに見限られ、麻子さんは琴音を名家に嫁がせ、すべてを託すことを選んだのかもしれない。だが、それでも――父にはまだ権力があるはずだ。

「でも、私のことは父にどう説明するつもりなの!?」
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