好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 郵便物を拾ったあと、改めて郵便の鍵を開ける。と。

 声にならない叫びを彼女はあげた。

 写真が一枚、入っている。

 物陰に隠れていた自分。昨日のだ。

(もう無理、怖すぎる……!)

 震えを感じ、彼女は自分を守るように肘を押さえた。

 と。

 携帯が鳴った。

 慌てていた彼女は携帯を落っことしてしまった。拾いながら通話ボタンを押す。「はい」

「紘花か?」

「お、父さん……」彼女はその場に座り込みそうになった。

 力が入らない。

「どうした? なんだか泣きそうな声色をしているが」

 父の声色こそどうしてこんなに優しいのだろう。

「ちょっと変なことが、……あって」彼女は携帯を右に持ち替え、郵便ボックス内のすべての郵便物を取り出しながら、いままで起きたことのすべてを話そうとこころに決めた。

 * * *

「……で。お父さんはなんて言ったんですか」
「すっごく心配してた」ふうと彼女は息をつく。「あー、もう、あたし馬っ鹿だよね。ぜーんぶ話しちゃった。心配かけるだけって分かってるのに……」

 せっかく作ってきた弁当が美味しく感じられない。
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