好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「昨日、おまえを呼びだそうか迷ったのだが、……相手と会わないで済むなら会わないほうがいいだろう?」
「……」正直に言って、

 分からない。

「蒔田さん、あの……」彼女は居住まいを正した。「ありがとうございました。その、突然でなんて言ったらいいのか分からないんですけど、でも、関係ないのに、解決してくれて……」
「おれがなにかしたというより探偵役が迅速に首尾よく動いてくれた。普段は家具屋で営業をしているらしい」
「……変わったかたですね……」両立できるのだろうか。家具屋の営業職と探偵業が。

 疑問さておき。

「でも。やっぱり、昨日の時点でなにか連絡して欲しかった気もします。蒔田さんが昨日動いてくださったんですよね?」
「それは、そうだが……」
「仕事とプライベートを切り分ける蒔田さんにしては今回随分公私混同というか首突っ込んでいません?」
「挙句の果てが偽装彼氏ときたものだ」
「そうそう、……て」彼女は急に不安になって蒔田に確認する。「いまさら、ナシとか言いませんよね?」

 約束は今週末だ。
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